オーディオを振り返る

さまざまな理由がありオーディオ趣味の振り返りを書く。
写真は2017/10/7時点の自宅システム。

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今ある機材の思い出をつらつらと書いていく。


スピーカー

Sonusfaber / AuditorM (購入:2013年11月)

以前使っていたPIEGA TS3の音がお気に入りで最終ゴールとしてTC10Xを目指すことに決めたのだけど、
先が長いので途中でViennaのHaydnSEを挟んだり。
好みはTS3とかHaydnの音なのだけど、PIEGAはTPラインとTCラインで音が違い過ぎた……。

いざ予算を用意して勇んでTC10Xを試聴しに思い出のAVAC新宿に行ったんだけど
そこから出てくる音はまるでB&Wのようなハイスピード。
あれ?と思って店員と会話する中で
店員「いま何使ってるんですか?」
私「ViennaのHaydnです」
店員「それTC10Xと正反対じゃないですか!」
と一蹴されやっぱりそうだよなと思ってTC10Xは断念。

その後スピーカー選びの旅が4月から始まる、予算は100万
聴いたのは以下
・CremonaM
・AuditorM
・Accordo
・PENAUDIO/CHARISMA

CremonaMは部屋に入れる想定だと低音が出すぎるので失格
Accordoはちょっとケバすぎて好みとは違った
CHARISMAは逆に薄すぎ

というわけでAuditorMのつもりだったんだけど、
某ショップDでの視聴ではアンプがアキュでAuditorMからはベールのかかったようなボーカルが……。
どうしてもそこが気になってAuditorMもやめるかなと思っていたのだけど
そのあとAVAC秋葉原で当時使っていたGOLDMUNDのmetisと組み合わせて予約していたので
AuditorMを繋いで聴かせてもらったところ全くベールがない。
やっぱりアンプで違うな……と思いつつAuditorMと付き合っていくことに決めたのでした。

ちなみに4月に選んでそのうち買えばいいや~と思っていたら
突然生産終了ニュースが飛び込んできたので慌てて確保したのもいい思い出。

パワーアンプ

Ayre / VX-5 Twenty (購入:2015年6月)

当時の構成はAuditorM/metis2/metis3/QB-9 DSD
QB-9はUSB入力だけなので、真剣に音楽を聴くならいいけど利便を考えると入力豊富なのがいいよね
という思いでずっとオーディオ通販を巡回してdscのdebussy中古を狙ってました。

……そのはずが某ショップDでVX-5が生産終了の展示品大特価。
しかもTwentyアップデートが決まっているのでそこも含めるとさらにお買い得。

でも欲しいのはDACだし、パワーだけ更新しても構成に合わないよなあと思いながらも足はショップDへ。
試聴したら買っちゃうよなあと思いながら試聴したら買ってしまった想定通りのオチ。

このVX-5をいざ導入した結果、ドライブ力はかなりあるんだけど、
音楽性という面ではmetisのが良かったかな…と最初は少し後悔していたのはここだけの話。
Twentyアップデート受付開始してすぐ出したんだけど、
戻ってきたらその点が解消されたので最終的には問題なしです。
アップデートの時に商品発送するのにヤマトのセンターで台車を借りて
自宅と往復して手持ち込みした謎の思い出もある。

ちなみにAyreのパワーはプリと連動しないと電源がリモコンで入らないのだけど
友人に制作してもらった工作で無事に解決。
https://twitter.com/AP_P/status/916648557381222400
しかし自作機器を100万超えるアンプに繋ぎたくはないよなあ、ありがたい話です。

デジタルプリ + DAC + ネットワークプレイヤー

Linn / AkurateDSM/1 (購入:2015年7月)

Ayre入れたら構成が崩れたので
やっぱりdebussyかな……と思いながらDAC+デジタルプリを探す日々。
それとは別に、ずっとMPDで自宅システムを鳴らしていたんだけど
とにかくシステムの更新に追いついていくのがだるいのと、
音楽を聴きたいのであってLinuxを触りたいんじゃないんだよなあという気持ちがあった。
そこで候補に挙がったのがLINN DSMシリーズ。

自宅試聴をLINNといえばあのショップというところにお願いして聴いたのだけど
プリとしては優秀、だけどDACとしてはQB-9が優秀……という思いでかなり迷った。
ただ、LINNの操作系が快適だったのと
やっぱり音楽を聴くために操作のハードルが高いと聴かなくなるので
断腸の思いでLINNを選択。

ちなみにDAC部だけ考慮してKLIMAXに行く案もあったけど
スペックだけ見たら同一チップだったのでやめました(そもそも予算的にちょっと……)

結果として、自宅でずっと問題だった低音制御がSpaceOptimisationでかなり改善したのと
操作系がドンドン良くなっていったので選択としては間違ってなかったと思ってます。
なにより音楽に集中できるのは大変なメリット。

安定化電源

PSAudio / PowerPlant5 (購入:2016年7月)

元々は値上げのタイミングで買うかどうか相当迷いまくって
最終的に値上げ前購入を諦めた安定化電源。

その後某カメラ屋をいつものように巡回していたら
なぜか値上げ後にも関わらず値上げ前の値段でアウトレット在庫処分。
思い付きで衝動買いしてタクシーでお持ち帰りしました……。

性能はとにかくよかった、これがない構成は考えられない。
あとなぜかTVの画質もよくなる副作用があってよかった。

壁コンセント

PAD / CRYOMAG-SSD2 + アコリバ / CB-1DB + FURUTECH / 102-D (購入:2007年4月)

1人暮らしを始めたタイミングで導入したコンセントセット。
実家では相当揉めたけどコンセントをSWO-XXXに変えていたのだけど
なぜか外して持っていくことができなかったので購入。
そのままだらだら更新されず今に至る。不満もないしね。

電源ケーブル(アンプ部)

ESOTERIC / 7N-PC9500 MEXCEL ※新品 (購入:2017年5月)

ずっとパワーアンプの電源ケーブルは自作(P-004+C-004+TUNAMI)だったんだけど
流石にちょっとバランス悪いし買いたいよねと巡回の日々。
あるとき、PC9500が生産終了アナウンスがあり、
某ショップUに新品が在庫処分特価(それでも20万超え)で放出されてるのを発見。

額が額なので相当迷ったけど、飛び込むように店舗まで行ってスッと買ってスッとお持ち帰り。

導入時はこれがハイエンドか……と目が覚める思いでした。

電源ケーブル(プレーヤー部)

ESOTERIC / 7N-PC9500 MEXCEL ※中古 (購入:2017年10月)

LINNの電源ケーブルも自作(C-029+P-029+BLACK MANBA)だったんだけど
Ayreにハイエンド入れたことでこっちもなんとかしないなと思って狙いを定めたのがPC7500。
エソの色付けは私は気にならず好みの方向なので。
PC9500もいいけど予算的に……と思いながらいつもの某ショップUに。

ショップで相談すると、
「9500を使っているなら7500を選ぶ理由はない。
 いまうちに在庫はないけど、絶対に9500を買ったほうがいいから今日は買わないほうがいい」
と追い返される。そりゃそうだ。

結局予算は無視して別ショップでPC9500の中古を買って満足しました。
某ショップUの店員さんありがとう、買えずにごめんなさい。

電源ケーブル(安定化電源部)

OYAIDE / TUNAMI NIGO + FURUTECH / FI-28(G) + FI-28M(G) (購入:2015年2月)

自作。とにかく自作は作りまくった。5本ぐらい?
最盛期は3本システムに入ってたけど最後に作ったこいつが残党です。
PowerPlant5に繋いでいるけど、住まいによって長さが可変なので自作がなにかと便利という理由のみ。

スピーカーケーブル

CrystalCable / CrystalSpeak Reference (購入:2017年6月)

某ショップDの委託中古をdebussyの時に眺める癖がついて
ずっとリストに載っていて気になっていた商品。

ある時大変ヒマだったのと、値下げ交渉歓迎!と記載されていたので
冷やかし半分で想像以上の値下げでメール送信。
まあだめで当然だとなーと思っていたその後の返信には
「税抜きですか?税込みですか?」
……マジ?じゃあ税抜きで……。

そんなわけで言えないレベルで安く買うことができてしまったケーブル。
受け取りを店舗の7Fでしたんだけど、Kさんに
「いやー値段交渉してみるものですね」
「こんなに安く手に入ることなんてないですよ!!」
と言われてしまったので大事にしようと思います……。

余談だけど、受け取りのときにKさんに
「私もこれは数本しか売ったことないですよ!!
 こんな細いケーブル買うならもっと太いケーブル皆さん買いますからね(笑)」
と言われてめっちゃ不安になったけど家にいれたらPC9500より変化が大きく好みになったという良いお話。

XLRケーブル(アンプ-プレーヤー間)

DH Labs / REVELATION XLR (購入:2015年11月)

友人のmk.さんにお借りしたRCA版が大変良かったのでRCAを購入。
購入した半年後にムンドからAyreに切り替えたのでXLRが必要に……。
こればかりはしょうがないのでオクで粘って購入しました。

ラック

QUADRASPIRE / Q4D (購入:2006年1月)

実家にいたときにJoshinの通販で激安で出ていたので購入。それからずっとお付き合い。
こんなに長く使うことになるとは……。

QUADRASPIRE / Q4D slit (購入:2016年7月)

PowerPlant5を収納できなくなったという理由で2列構成にするために購入。
ポールとスパイクはLINNでおなじみショップで中古を買いました。

インシュレーター

TIGLON / M1+M2 (購入:2007年12月)

塗装ムラのB級品。もう時効かなと思うので書くけど1粒700円でした。
めちゃくちゃ家にいっぱいあるけど今はクアドラのスパイク受けだけにしよう。

ボード

サンシャイン / A-40 S50 (購入:2014年10月)

これもmk.さんにお借りしたクリプトンのボードが良かったので
私もなにかスピーカーに入れようと思い立って選択。ひよって安いやつにしました。
しかしお借りしたクリプトンの方が音がよかったのであった……。
結局クリプトンのボードを買い直し、こいつはクアドラのラックの中へ。
それはそれで音が良くなったので結果オーライの選択。

Escart / atre SEISIS (購入:2015年4月)

情報処理技術者試験の会場が御茶ノ水になったことから起きた悲劇。
フラっと試験帰りに御茶ノ水の有名ショップに立ち寄り、貸出試聴できますか~?と聞いたのが運の尽き。
最終的に大阪の有名店からもウェルフロートを借りて比較試聴。
この頃はずっと低域に悩まされていたので、
・SEISIS:低域が収まる
・ウェルフロート:低域がもっと出る
という結果になったのでSEISISを選択。
ウェルフロートもすごかったので違う傾向だったらそっちを選んでいたかも。

ちなみにクリプトンのボードは即売られていきました。なんだったんだ。

ルームチューニング

YAMAHA / ACP-2 (購入:2015年3月)

せれっさんがずっと欲しい欲しいと言っていて気になってしまった板。
調べたら懐かしのAVAC新宿で貸し出しをしていたので依頼。
これが一番効果があって、AuditorMのリアバスレフを丁寧に受け止めてくれ低域問題が一気に解決。
即購入してもう手放せない感じです。

ちなみに家に人を呼ぶとこれ何?と一番聞かれるアイテム。
なんかの儀式にでも使うの?って言われたのが一番うけました。

振り返り

ここまで来たのにお世話になった人に謝辞を書く

@backprime

元凶の元凶。VH7PCを勧められて買ったことがまさかここまでのシステムになるとは誰も思わない。

@Musaeus_l

真の元凶。幻想ではない。オーディオの話が分かる人が身近にいるのは罠。
なぜ私が追い抜いてしまったのか……。
2台CDプレーヤーを格安で譲ってもらったり500円でSTAXを譲ってもらった点については感謝しております。

@lawsonkmr

被害者A。
特にAuditorMの試聴にずっと付き合ってもらった時、
私の店舗試聴ソースは田村ゆかりさんなので店員の冷ややかな目線をもらう可哀想な目に合った人。
さらに自宅更新のたびに機材のセッティングを手伝ってもらうので、
どんどん耳も肥えていくとても可哀想な人。

@YarmUI

被害者B。
うちで音を聴いたりする前は10万のデジアン以上は意味がないとか主張していたのに
最終的にGOLDMUNDとAyreの違いがブラインドでわかる上に好みはGOLDMUNDと言い出すようになり、
安定化電源を入れたときにはもうこれがないと聞けないですねというコメントまで出すようになった人。
セッティングだけでなく、Ayreのリモコン部も作ってもらって大変感謝。

@mkdot_FMi

良き交流が出来た方。機材の貸し出しも快くしてくれて頭があがりません。
mk.さんのKEF/Ref203は聴かせていただいたのでいつか私の自宅の音も聴いてもらえる機会があればいいな。

@celestion4311

せれっさんや他のオーディオクラスタの人らと繋がりがTwitterで出来てから
アクセ系の知識がついて結果自宅が良くなった。皆に感謝です。

これから

やっとここまできたという気持ち。しっかり音楽と向き合う頃合いかなあ、とか。